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音符データの入力
上の図がレコンポーザの音符データを入力するウィンドウです。この設定では『トラック譜面ビュー』をONにしていますのでト音記号などが見え、『音楽をどうにかするものだな〜!』と言うことがわかります。これをOFFの状態だと数値とアルファベットしか見えないので、ある程度音楽に詳しい人に見せると大体困惑するようです。
音楽の知識のある方は『音符で入力できないの?』と必ず言います。ですが、よく考えてみると音符1つに実際にはどれほどの情報量を持っているのでしょうか?音楽として豊かに表現するためにそのテンポにおける音符の長さを発音しているのではないかもしてません。音符に強弱の情報も付け加えないといけないでしょう。そう考えると音符での入力は非常に効率が悪いのです。パソコンの得意な数値で入力する方が効率的であると言うのはこのためです。
入力ウィンドウの説明
レコンポーザでは1つの音符に対して4つのデータを入力していきます。1つ目は『NOTE』(K#でも良い)、2つ目は『ST』、3つ目は『GT』、4つ目は『VEL』です。それぞれについて説明します。
NOTE(K#) |
音程をあらわします。NOTEを使うかK#を使うかは好みですがK#のほうで説明します。
MIDIで音程を扱うために音程1つ1つにキーナンバーと言うものが割り振られています。基準となるのが中央の『ド』で、このキーナンバーは『60』になります。『レ』は62、『ミ』は64となり、1オクターブ高い『ド』は72、逆に1オクターブ低い『ド』は48になります。
これをウィンドウのK#のところにキーボードから入力していきます。K#でデータを入力した場合、NOTEのところにもそれに対応するデータが自動的に入ります。 |
ST |
ステップタイムと言い、次の音を発音するまでの距離を表します。レコンポーザの分解能は4分音符で最大480ですから4分の4拍子で4分音符が4つ続く場合はSTの下に480,480,480,480と入力されます。実際にはGTかVELの値が0の場合には発音されませんので一概には言えないわけですが・・・ |
GT |
ゲートタイムと言い、先の『ST』の位置で発音が開始される音の実際の発音時間を設定します。これによって譜面表記上は4分音符なんですがスタッカートのように短めに発音する場合にはST値が480に対してGTの値はそれより少なく、たとえば240と言ったように入力されるはずです。逆に表記上の音符よりも長く発音させることも当然可能です。 |
VEL |
ベロシティーと言い、音の強さのデータを入力します。入力できる範囲は0〜127となります。 |
実際の入力例
MIDIでは休符というデータはありません。実際には『GT』値か『VEL』値を0に設定すれば発音しない(休符になる)ので休符扱いとなります。
『MEAS』(小節番号)と『STEP』は小節区切りを入力すると自動的に設定されます。
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